こんにちは、Muです。もうすぐ春ですね。
私はイギリスの地方都市に住んでいるのですが、ロンドンと違って、あまり日本人は見かけません。
アジア系の方々は時々お見かけするんですが、話が聞こえる距離まで近づくと、大体決まって日本語じゃない言葉をしゃべっておられます。
もちろんこれは良く捉えるべきで、せっかく日本を離れてイギリスまで来たのですから、日本を忘れしっかり英語の勉強する絶好の機会です。が、そういうのがあんまり続くと寂しくなるのも事実で、ただ日本車が走ってるのを見かけただけで、嬉しくなることもあります。
そんな日本が恋しくなってきたある日のこと、同じ学校に通っていたアラブ人の男の子が背負っていたリュックに、日本語のフレーズがプリントされているのを見つけました。
その久々に見た日本語のフレーズとは、、
「極度乾燥(しなさい)」
!!!?
????
思わず二度見しました。日本人ならきっと(いやぜったい)二度見するでしょう。そんな言葉、聞いたことがないですから。。
しかも、しなさいって何で命令形なの?だいたいその括弧の意味ってなに?と、一人でプチパニックになったのを覚えています。
ところがその日以降、実は同じ言葉を書いた洋服を着ている人が、街中にたくさんいることに気づきました。
ちょっとした恐怖ですよね。日本語だけど日本語じゃないし。
ということで早速ネットで答えを調べたところ、その正体は、、
「スーパードライ」というイギリス発のアパレルブランドでした。
さらに驚いたのは、この変な日本語のブランド、イギリスはもちろん世界中で結構流行っているらしいんです。
デビット・ベッカムやダニエル・ラドクリフ、ワンダイレクションなどの有名人が着用していてイメージも良く、ヨーロッパをはじめ、アメリカ、中東、アジアなどに進出し現在既に世界45ヶ国以上に展開しているらしい…。
知らなかった。。
そんなスーパードライについて、もうちょっとだけ調べてみました。
既にご存知の方、自分も着こなしてるよ!という方も、よかったらもう少しお付き合いくださいね。
スーパードライってどんなブランド?
世界で有名なイギリス生まれのアパレルブランド、スーパードライ。
日本には店舗がないので、日本人には馴染みがありません。メインはメンズですが、ウィメンズも取り扱っています。私の女友達もお気に入りらしい。
ブランド名の由来は?
まず疑問に思ったのは、なんでSuperdryなんだろう?という点。
日本で「スーパードライ」といえば、まず何を思い浮かべますか?
当然これ!「アサヒ・スーパードライ」ですよね。
実は、アパレルブランドのスーパードライの由来はこの「アサヒ・スーパードライ」と関係があるのです。
スーパードライ(服)の創業者であるジュリアン・ダンカートンは日本を訪れたことがあるらしく、そのとき、この「アサヒ・スーパードライ」を飲み感銘を受け、ブランド名に命名した、ということだそう。
スーパードライ(服)が未だに日未上陸となのは、この「アサヒ・スーパードライ」の商標権との関係が問題となって、日本への出店が難航していると言われています。
意味不明な日本語がクールジャパン?
このブランド、極度乾燥(しなさい)だけじゃありません。
他にもTシャツなどには、意味不明で思わず失笑しそうな(ユニークな)日本語がずらり。
このブランドの人たち、意味不明な日本語が正しいと思っているのだろう、ぷぷぷ、と私は思っていたのですが、ネットの情報を見る限り、どうやらブランド側は日本語が間違っていることは認識している上で、あえて、デザインや模様として使っているようです。
。。。
たしかに、日本人も変な英語がプリントされた服を着ていて英語のネイティブからはおかしいと思われている、というのを聞いたことがありますよね。
漢字は海外でとても人気があり、漢字のタトゥーを入れている人も見かけますが、意味不明なチョイスもたまに見かけます。
おそらく意味よりも、模様としての側面を重視して漢字を選んでいるのだと思われます。
日本のブランドだと勘違いされている?
ここまで見てきたように、スーパードライ(服)が人気なのは、そのデザイン性や有名人が着用していることなどの理由がありますが、日本語が数多くプリントされていることから日本発のブランドだと勘違いされていることも理由の一つなんだそうです。
さらにこのスーパードライ、縫製や素材などの品質にとてもこだわって作られているそうで、余計に日本製だと思われているみたいです。。
「日本製は品質が高い」と信頼されていることは嬉しいのですが、これはちょっと複雑ですよね。。。
でも、よく見たらオシャレかも
そんなスーパードライ、最初は「ぷぷぷ」だったのですが、目が慣れてくると一周回って段々オシャレに見えてきました。。
実際に、日本語が入っているものばかりではなく、シンプルでオシャレなデザインの商品も多く、素材もしっかりしています。
日本ではまだまだレアなので、日本に持って帰って着ると、ヒーローになれるかも知れません。
公式HPはこちら。
Sponsored Link